TH-P42S2


エコポイント終了後から、薄型テレビ市場は価格競争で直球勝負!といった印象が強い。特にベーシックモデルの値下げ幅の大きさは注目に値する。2011年4月4日から2011年4月10日の間、GfK Japanが全国有力家電量販店のPOSデータを集計した数量順ランキングによると、プラズマテレビのNo.1はパナソニックのビエラTH-P42S2となっている。実売価格は8万4800円。最安値では5万8499円という価格の販売店もあり、コストパフォーマンスの良さは折り紙つきだ。

■夜景の表現力が自慢のエントリーモデル
消費電力では液晶に勝ちをゆずるものの、スポーツ番組やブルーレイディスクの映画を楽しむときは、やはり動きへの反応が早くて画質の良いプラズマテレビに軍配があがる。プラズマテレビは欲しいが、10万円台の商品もざらにあるなか、格の違うプラズマテレビどうし比較すると、値段なりの違いがわかるというテレビマニアの声も聞こえる。

それでも上級機種との差をできるかぎり縮めつつ手軽な価格帯を実現した本機を「買ってよかった」という声は多く、ついにランキングのトップを飾ったのだ。ビエラのシリーズは黒の美しさにこだわったブランドであり、暗いシーンから明るいシーンまでクリアに、とくに夜景の「光の温かみ」などの表現を得意とする。

■互換性の高い機器同士をつなげて快適&エコに楽しめる
本機は「ビエラにリンク!」というコンセプトで、互換性の特に高いラインナップによるライフスタイル提案がとくに充実している。たとえば、ビエラのリモコンでレコーダーの録画操作ができたり、写真や動画(対応するメモリーカード、ファイルの種類、機種はメーカーのウェブサイトで必ず確認すること)を大画面で簡単に楽しめる。

AVアンプとの接続では、音楽番組、スポーツなど内容に合わせて最適な音質に、音質をあまり問われないニュース番組などでは省電力モードに、自動的に切り替える。こうしていろいろとつなげると待機電力が心配だが、「ビエラにリンク!」対応機器同士で使用状況を検知し、こまめに電源オフしてくれる。

また、ドアホンやセンサーカメラとも連動するので、長い目で見た機能拡張の可能性も魅力的だ。

■HDMI端子、ビデオ入力端子、それぞれ余裕の3系統装備
ブルーレイディスクレコーダー、ハイビジョンレコーダー、一部のテレビゲーム機器など、ハイビジョン画質のAV 機器とケーブル1本で接続できるHDMI端子を機体側面に1つ、機体後面に2つ備える。

また、定番のビデオ入力端子は側面に1つ、後面に2つあり、後面のうち1つはS映像コード付き。さらに、モニター出力端子もあり、何につなごうか考えるだけでワクワクしてしまう。

なお、接続の仕方がわからない時には、自分の家の機器と同じものをメニューから選びつつ進む「つなぎ方ナビゲーション」というアニメーションがウェブサイトにあるので、ぜひ利用したい。

http://panasonic.jp/support/mpi/connectionnavi/index.html

■こんな人向け
家族が集まるリビングには、幅1m程度の42インチ型がやはり収まりがよく迫力も申し分ない。デジカメやビデオカメラで撮影した家族の記録を手軽に楽しんだり、ドアホンやセンサーカメラと連動させたり、ファミリー世帯の生活をサポートするインフラへと発展しうる拡張性も魅力的だ。

パナソニック プラズマテレビ ビエラS2シリーズ
http://panasonic.jp/viera/products/s2/p_top.html

(小松ミユキ)