世界最長距離有人飛行チャレンジ

東海大学はパナソニックの乾電池「エボルタ」を使って「世界最長距離 有人飛行チャレンジ」に挑戦すると発表した。

今回の挑戦は東海大学ライトパワープロジェクト人力飛行機チームとパナソニックがタッグを組み、有人飛行で「一次電池で固定翼航空機が飛んだ世界最長距離」に挑戦。ギネス世界記録の取得を目指すというもの。11月3日に実施される本番に向けて、製作中の機体が公開された。

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機体は、学部を超えて参加した東海大学51人の学生が設計と製作。翼班、フレーム班、プロペラ班、カウル班、電装班、駆動班と6つの班に分かれた学生たちは時には学校に泊まり込んで作業を行っているという。

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まだ実際に使用するエボルタの数は決まってはいないものの約500本の単3電池を使用予定。これからも飛行試験を繰り返しながら調整していくということだ。東海大学チャレンジセンターライトパワープロジェクト人力飛行機チームTUMPA チームリーダーの翼班東海林聡史さんは「こんな大きなことにチャレンジできる機会を得たことに感謝しています。やるからには成功させたい」と意気込みを話した。

また、パイロットを務める鷹栖啓将さんは、自身も体重を51キロ程度でキープする努力をしているということもあり機体の重さを指摘。「乾電池は10キロ以内で収めている。これは長持ちとハイパワーが特徴のエボルタだからこそ可能」とエボルタの性能を実感しているということだ。

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チャレンジの舞台は、滋賀県・琵琶湖。琵琶湖東北にある彦根港を最も風が少なくなる午前6時30分に飛び立ち琵琶湖を縦断。10km以上の飛距離でギネス世界記録の樹立となる。乾電池で空を飛べるのか? 乾電池による有人飛行の記録はまだないということもあり、そのチャレンジの行方に注目が集まる。