電子書籍読んでる?

電子書籍がだんだん身近になってきた。電車の中で端末を触りながら、読書をしている人も増えてきたように思う。そんな電子書籍の中でも、気になるのはAmazonのネットワークを活用できるキンドル出版だ。

キンドル出版のメリットは、Amazonで販売されることと、専用端末だけではなく、iOSやアンドロイドでも購入、閲覧ができるということだろう。より多くの人がアクセスでき、実際に楽しむことができる。では、実際にどういう書籍が並んでいるのだろうか。

■直木賞受賞「ホテルローヤル」が急上昇
話題の本をすぐに読むことができるというのが、電子書籍のいいところ。先日、第149回直木賞を受賞した桜木紫乃「ホテルローヤル」は受賞の影響もあり、キンドルランキングにすぐに反映されていた。気になる本をその場で読めるという手軽さは、紙の本を超えている。

■アート本の可能性も広がるか
キンドル出版の中で多く見られるのがやはり、小説やビジネス書。その一方、注目したいのが写真集などのアート本だ。

アート作品を電子書籍として見るのは……と躊躇する人もいるかもしれないが、液晶でもしっかり楽しめる。もしかすると、液晶の方がキレイに細部まで確認できるのでは? という気もする。

忍び込んだ地球

芸術家の筒井はじめは、キンドル出版にいち早く着手し、すでに4冊出版している。「忍び込んだ地球」というシリーズと「黒幕純情 -齋藤恒久写真集」がリリースされている。

シリーズで発表されている「忍び込んだ地球」は3巻までリリースされ、250円と試しやすい値段だ。このシリーズには筒井が10代から書き留めているという日記や思いが、自身が撮影した写真とともに収録されている。

国内外からの評価も高い筒井だが、アート活動を始めたのは小学生のころ。それだけに10代の作品を見ることができるというのは貴重だ。ファンならずとも、アートに興味がある人は読んでおきたい。

持ち歩きや保管にも便利な電子書籍はアート本とも相性は良いように思う。まだまだ数は少ないが、いくつか発表されており、これからの広がりが気になる。


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