
今、おれ達が最先端だと思っているモノが最古なみに見える社会がやってくるんだろうなぁ。
<ガタガタ・・ヒューヒュー>
今日は外の風、とても主張が強い。これは何かのお知らせなのか?それとも台風?
それでは、ちょっとテレビのニュースでも見てみようよ。
あれ、リモコンがない。。。どこに置いたんだっけ?
ピンポーン。
「おや、誰だろう?」
僕は忍び足で玄関に向かい、小声で「どなたですか・・・」そう聞いた。
「山内容堂です。」
土佐の地から出てきた男には縁があるもんで、速攻、アトリエに招きいれた。
縁があるから招き入れたのではない。縁をより深いものにするために招き入れたのだ。
縁を深めるには何かを一緒に体験するとか、同じ意識や価値観を育てるとかだと聞いたことがある。
だけどさ、そんなことばかり考えていたら、変な顔を描いてしまったのだった。
しまった!!彼はお怒りだ。わかる、顔がお怒りだ。。。
心細くなった僕は、何故かやさしい24を探していた。
すると、遠くのほうで、こっちを見てるやさしい24と目が合った。
目で訴える心細さ、しかし絶句、こっちに来る気配なし。
それどころか、やさしい24はお尻をこっちに向けフリフリ、僕を悲しませる。
山内容堂は方膝を立てた。そして、刀を抜こうとしている。
あぁ、どうしたらいいんだい。。。。

芸術家。東京都出身。小学生の時からアート活動を開始。賞歴は6歳から始まる。手掛けるデザインはファッション界も強く結びつき、早乙女太一の着物をはじめ、数多くの女優の衣装を担当する。各界から注目されはじめ、2013年4月ロイヤルミュージアム上野の森美術館で個展を開催した。日本お地蔵さまを守る会の臨時副会長。
FaceBookアカウント:筒井はじめ
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