Focus
こんにちは、ビデオエディターを目指している小島暢華です。

今回はお勉強モードに戻って焦点の合ったシャキッ!とした写真を撮るコツについてお話します。

撮影した写真をコンピュータモニターで拡大して見て焦点が数mm手前や奥にあっている、もしくは、写真がいまいちシャープでないのに気づいた事ありませんか?せっかく撮った写真が焦点がいまいちあっていないのはがっかりですよね。そんなことを防ぐポイントを挙げていきます。


■ ファインダーを調節する。
まず最初に確認できるのはファインダーが鮮明に見えるかです。カメラをしっかり持ちファインダーを覗きながら視度調節つまみを回して、ファインダー内のAFフレームが最も鮮明に見えるように調節しましょう。

diopter


■カメラのフォーカスシステムを理解する。
DSLRのオートフォーカスはカメラのセンサー内のコントラストを図ってフォーカス点を探します。コントラストの違いによって作られている線を探して焦点を合わせています。なので、できるだけはっきりとした線のある部分を使って焦点を合わせましょう。例えばポートレート写真なら、目に焦点を合わせるのが良いのです。

私の使っているEOS 7Dは19点(全点クロス測距)の測距点が付いています。クロス測距とは、縦線と横線が同時に検出できるということです。

しかしながら、コントラストの違いによって焦点を合わせていることから、コントラストの違いが少ない被写体(青空や単色の平面など)、暗い場所での撮影、繰り返し模様の多い被写体、逆光、檻越しの動物の撮影時などではフォーカス点が見つけられないということが多々あります。

■正しいAFモードを選択する。
CanonからのDSLRは3つのオートフォーカスモードがあります。
ワンショットAF: 止まっている被写体の撮影に適する。ポートレート写真など。
AIサーボAF: 動いている被写体の撮影に適する。スポーツ写真など。
AIフォーカスAF: 被写体によって「ワンショットAF」と「AIサーボAF」が自動的に切り替えられます。動きの予想の出来ない小さい子供の写真撮影などに適します。

■マニュアルモードで撮影する。
diopter
ここまでオートフォーカスについてお話してきましたが、私、実はオートフォーカスほとんど使いません。マニュアルモードはフォーカスリングを回して焦点を合わせます。

風景や動かない被写体を撮影するときにとっても便利なのはライブビュー撮影。カメラのLCD画面にライブビュー映像が表示され、5倍か10倍に拡大してフォーカスリングを回しながら焦点を合わせる事が出来る方法です。

よりクリアな写真を撮る参考にしていただけるとうれしいです。


Nobuka小島 暢華 (Nobuka Kojima)
現在オーストラリアに在住。ブリスベンのグリフィス大学でBachelor of Digital Media Productionを勉強し、卒業後はアシスタントエディターとしてABCとナショナルジオグラフィックチャンネルで放送されたドキュメンタリーThe Lost Years – A Sea Turtle OdysseyやTop Gear Australia Series 3の製作に携わる。またウェディングビデオの編集の仕事も行なっている。
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