スタイリング講座第3回


こんにちは、スタイリストの上原百合佳です。

第2回の“スタイリングの4つのアイテム”のコラムを読んで、生活がちょっとかわってきていませんか?
街でふと目に入ったものや、雑誌やテレビで見たものを、無意識で分類してしまったりとか。
「あ、コレ“つなぎ”アイテムだ。」とか「へぇ、“サブ”アイテムによって、“メイン”アイテムがより引き立ってるな。」などなど。きっとスタイリングについて、もっと知りたい!って思ってきている頃じゃないかしら。

今回はさらに一歩進んで、セレクトしたアイテムをどうやって置くのか?について、お話しますね。

■モノの置き方5つの法則
ものの置き方には、いろんな法則があります。
カメラのテクニック的には10数種類もあるんですけど、ここでは私のスタイリングで良く使う、5パターンをご紹介しますね。

1 真ん中の構図(日の丸構図)
2 対角線の構図
3 シンメトリーの構図
4 三角形の構図
5 ジグザクの構図(S字、Z字、N字など)


■ベースの真ん中に、メイン・アイテムを置くだけ!
日の丸構図

1の真ん中の構図(日の丸構図)は、一番シンプルで、かんたんなスタイリングです。
メイン(主役)とベース(背景)があれば、もうできちゃいます。


■プロっぽく見せるテッパン構図!
(a)

完成

次にご紹介するのは、私のスタイリングの中で、最も頻度が高い、2の対角線の構図。
かんたんな割に、プロっぽく見せることができる、テッパン構図なんですよ!
画面の左上~右下、または左下~右上の対角線上に、メイン・アイテム2個を置いてスタイリング。
“私とあなた”など、誰かと一緒に過ごしているひとときが、感じられるようになりましたね。


■並ぶものの美しさを表現!
シンメトリーの構図 (3)

3のシンメトリー(対称)の構図は整然と並ぶものの美しさを表現しています。
上下や左右がシンメトリー(対称)な置き方は、料理の撮影などでよく使われます。


■メインアイテムが3つあるときは三角でキメ!
三角形の構図

それからメインアイテムが3つあるときなどは、4の三角の構図でキメましょう!
正三角形ではなく、ちょっと崩して変形した三角形に置くのが、断然おしゃれ♪


■中級レベルのジグザク構図!
th_ジグザクの構図

5のジグザクの構図は、ちょっと難しいかな?中級レベルのセッティングです。
でも私のコラムを読んできたあなただったら、きっとできます!
ぜひチャレンジ撮影してみてくださいね。

この構図は、スタイリングアイテムが多い分、置き方に迷いが出やすいかも。
スタイリングは難しい!っていう人は、このジグザグ構図が、かっこよくキマらないっていうパターンが多いみたいですね。

でも実はこれ、そんなに難しくないんですよ。
何でかっていうと、2の対角線構図に、サブ・アイテムをプラスするだけ!だからなんです。

対角線の構図からの

th_ジグザクの構図

この5パターンさえわかっていれば、もう置き方に迷うことがなくなりますよ!

メイン・アイテム(主役)の数や、タイプによって、ぴったりな置き方がありますので、それを探すのが、スタイリングの楽しさのひとつです。
みなさんも、あれこれ迷いながら、スタイリングのおもしろさを発見して下さいね。

次回からはカメラ・テクニックのお話に入ります。こちらもお楽しみに♪


プロフィール写真上原百合佳

雑貨&インテリア スタイリスト
雑誌、広告業界で活躍中。20年に及ぶスタイリスト経歴で、取引先クライアントは100社以上、掲載誌は誌50誌を超える実績の持ち主。かわいさの中にも大人のエッセンスを盛り込んだスタイリングが人気。代表作は「LION香りつづくTOPスウィートハーモニー」「ローラ アシュレイ 」「東京西川ホームファッションカタログ」など多数。
渋谷にてテーブルフォト&スタイリング講座を開催中。


Copyright(C) Yurika Uehara All rights reserved.



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