ラビットサポート

桜のつぼみがほころび始める今日このごろ、皇居などの人気スポットは今日も走る人でにぎわっている。長距離を一人で走るトレーニングに欠かせないパートナーが、ポータブル音楽プレーヤー。カセットテープの時代から、ローラースケートやジョギング姿にコーディネートして宣伝されてきたアイテムだが、これらを実際に装着して、快適にスポーツできるようになるまでは、ずいぶん長い道のりを歩んできたのだ。ポータブルなのに、静かに歩いただけで音飛びしていたCDプレーヤーなんて、なつかしくて涙が出そう……。
MP3プレーヤーが誕生してから一気に小型化や防水対応が進み、真のスポーツパートナーに成長した今、まだまだしっくりこない感じを残しているのはヘッドホンだけだった。ずり落ちを防ぐため、頭部や耳の上で支えようとすると、強い紫外線から目を守るサングラスがかけられなくなってしまう。走ると、ヘッドホンのコードと服がこすれてゴワゴワ音が聞こえてくる。これらの問題を解決すべく、画期的なヘッドホンが2012年4月2日からデビューする。

それはまるで、とっさに天井にはりついて難を逃れる忍者のように、耳の内側の軟骨に張り出す『Rabbit Support(ラビットサポート)』採用のスポーツヘッドホン『HP-S20』。もちろん付属のイヤーピースはS/M/Lの3サイズ揃っており、従来のヘッドホン同様、耳孔サイズに合わせて調整できる。オープンプライスだが、ヨドバシ.comでは1980円で予約受付中と、思い切り激しく使うのにふさわしい価格設定だ。

カラーリングはレーシングカーを連想させるような、躍動感あふれる「ブラック」「ブルー」「レッド」「オレンジ」の4色展開。しかも、30分間水深1mの水の中に沈めても、本来の機能を発揮できるIPX7という防水保護等級のため、汗とホコリを洗浄して、いつもさわやかに使用できる。さらにコードは、こすれにくいようにクリップで着衣に固定。再生周波数帯域は 20~20,000Hzで、一般的に人が聞き取れるとされる範囲をカバー。ありそうでなかった、スポーツ時に必要な機能を十分に搭載してデビューを待つ、期待の新人なのだ。



日立マクセル株式会社 『Rabbit Support(ラビットサポート)』採用のスポーツヘッドホン『HP-S20』製品情報HP



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(MIYUKI KOMATSU)