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歩行者にあまり出会わない街、しかも言葉が通じない海外で… そんなとき、スマートフォンのGPS機能とインターネットで調べながら移動するのは、ぜいたくでもなんでもないはず。ところが、その数日間のパケット使用料が、100万円近くにのぼるケースがあるのだ!
auとソフトバンクのiPhoneで比較してみよう。「海外ダブル定額(au)」や「海外パケットし放題(ソフトバンク)」という定額サービスプランを利用する。どちらも2980円/日の上限を設け、日本時間の0:00~23:59を基準に課金されるところまでは同じ。

大きく異なるのはここから先だ。例えばGSM規格を使用している欧州(イギリスは除く)、たとえばドイツに着いたとき、ソフトバンクからは地元のキャリアの電波をキャッチしたことと、そのキャリアとの接続を維持するための設定手順の案内が記載されたショートメッセージサービスが届く。そのメールの案内に従って操作し、無事に海外パケット定額プラン接続の確保ができる、という流れだ。

ところが、独自のCDMA方式を採るauでは、こうした通知が行われないまま、通信状態のよいキャリアを優先して自動接続してしまう。しかも、それを手動で設定しなおすメニューが存在しないので、定額プラン提携先でないキャリアに接続していることもあるのだ。

手動設定そのものが選択できない問題についてauでは対応を急いでおり、iPhoneの仕様変更もしくは、専用アプリ提供の形のどちらかで3月に提供できる予定だ。それまではユーザーが、高額請求を海外パケット定額プランに置き換えて計算しなおすべくキャリアと交渉するか、モバイルデータ通信をOFFにしてパケットを一切使用せずに自衛するか。

いずれにしても、海外パケット定額プランは一部の国、一部の通信業者でのみ利用できるもの、という大原則を肝に銘じて常に接続先の確認を怠らないことが大切だ。

au海外ダブル定額
ソフトバンク 海外パケットし放題



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(MIYUKI KOMATSU)