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2011年は、携帯・ラジオ・テレビなどを通じて多くの緊急地震速報が発信され、その精度の実用性などが厳しく問われた。あまり大きくない揺れでも速報が頻発され、受信しても警戒しない人を増やしてしまったり、速報といっても時間のロスがけっこうあったり・・・・・・精度について気になる点がいくつかあった。
実は一日わずか10円の情報料で、上記の問題に悩まされない緊急地震速報が手に入るのだ。インターネット接続されている自分のコンピュータにインストールするタイプの「地震の見張り番」だ。株式会社センチュリーの直販サイトから、送料込で2980円。年間配信料は3,780円で、Windows XP、Vista、7の3種類のOSに対応している。

図を見ればわかるように、携帯・ラジオ・テレビ用の速報は、地震計からのデータが気象庁に送られたあと、複数の演算作業を経てから放送局や基地局へ配信する。一方、「地震の見張り番」は高度利用配信と呼ばれ、気象庁に届いたデータをすぐに専用サーバー経由でユーザーに発信。数秒から数十秒早く、大きな揺れに備える行動をとることができる。事前に震度も予測できるため、揺れが小さい場合は警報を鳴らさない、などといったカスタマイズも簡単。

3.11当日は携帯電話の不通、メールの遅延が大きな問題になったが、ウェブの方はリアルタイムで機能していた。「地震の見張り番」でいち早く緊急地震速報をキャッチし、ツイッターなどのSNSを活用して、速報のメッセージや避難指示を社員に配信しようとする企業による導入例もある。自分にあった使い方を自由に考えて、少しでも安全を確保したい。

(株)センチュリー 「地震の見張り番」HP



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(MIYUKI KOMATSU)