スマートフォン(高機能携帯電話)の普及はめざましい。スマートフォンの所有者は全携帯電話ユーザーの2割程度とされているが、将来の移行を件が考えているユーザーを含めると過半数に達する。さらにここへ来て、Androidの優勢が鮮明になってきた。


■「Android志向」強し!
スマートフォンのOS(基本ソフト)シェアでは、Andoroidがやや優勢である。将来の購入希望機種においても、Andoroid端末を希望するユーザーが多い。毎月のように新機種が登場し、しかもNTTドコモ、au、ソフトバンクといった主要キャリアのすべてで使えるといった利点がある。これは話題づくりの点で優位だし、キャリアを乗り換える必要がないので選びやすいといえる。

■満足度ではiPhone
だが、使ってみての満足度では、iPhone(iOS)の方が高い。アプリの豊富さ、操作性の良さ、機種によるアプリの互換問題が発生しないといった点は有利だ。タブレット端末・iPadと同じアプリを使えることも、一部利用者には好まれる点ではないだろうか。同じ機種が1年間ほど販売されるため、ユーザーとしては安心感があるという面もあろう。

■問題はキャリア
iPhoneの死角は、ソフトバンクでしか利用できないことである。輸入品のiPhoneにSIMカードを挿すことでNTTドコモで使うことも可能だが、一般ユーザーには敷居が高い。このソフトバンク、ユーザー同士の通話が無料(時間制限あり)であるなど利点は大きいのだが、通信エリアが他キャリアに劣る。以前に比べれば改善されてきてはいるが、田舎の温泉地はともかく、東京駅周辺でも「圏外」になってしまうのはトホホである。こうなると、Wi-Fiを使っていない限り、メールも利用できない。

■「ホームアンテナFT」をプッシュすべし!
ソフトバンクの電波が弱い地域に住んでいるユーザーは、同社に小型基地局(ホームアンテナFT)の提供を申し込もう。これは、自宅や店舗内など、範囲を限った超小型アンテナ。これを設置すれば、その場所は「圏内」になる。外出時には使えないという難点はあるが、在宅することの多い主婦には便利だし、喫茶店などでも「ソフトバンクの電波が入る」ことをウリにできる可能性がある。

もちろん、ソフトバンク製のAndroid端末にも有効なので、同社にはもっとプッシュしてほしいものだ。

電波改善進行中(ソフトバンク)

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そもそも「Android」って何だ?

大島克彦@katsuosh[digi2(デジ通)]

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