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MacOS Xの新バージョン「Lion」(10.7)が7月20日に登場した。メジャーなOS(基本ソフト)としては初めて、ダウンロードのみでの販売となる。早速試してみたので、レポートしてみたい。

■ダウンロードはMac App Storeで
Lionを手に入れるには、Mac App Storeから2600円で購入する。前提として、MacOS X 10.6.8がインストールされたMacでMac App Storeを起動し、ダウンロードする。ゆえに、クリーンストールはできず、アップグレードインストールのみとなる。

ファイル容量は3.74GBと膨大。筆者は20分以下で済んだが、環境によっては、気長に待つこともありそうだ。インストールもほぼ「待っているだけ」で簡単だ。

■面白い「目玉機能」
Lionのウリは、操作感をiPhone、iPadに近づけたこと。アプリケーションを一覧表示するLaunchPad、ウィンドウやSpaces(複数画面)を表示するMission Controlなどだ。

とくにノート型の場合、Mission Controlは3本指を上にスワイプ(はね上げる動作)すれば起動する。LaunchPadは、親指を含む4本指をピンチ(つまむ動作)する。それぞれ、Docにあるアイコンから起動してもよいが、指での操作が便利だろう。

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■操作感も少し変更になった
まだ「使い込んだ」というほどではないが、いくつかユニークな点、戸惑った点を述べておきたい。

・2本指によるスクロール方向が逆になった。Webブラウザなどで、これまでは2本指を下になぞることでページの下方向にスクロールしたが、Lionでは逆に、上にはね上げる。iPhoneなどでの動作と共通になったわけだが、慣れなければ、以前と同じ設定に戻すこともできる。

・複数ファイルのコピー、移動でドラッグする際、ファイル数が赤丸で表示されるようになった。小さな変更だが、これは便利である。

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・警告などのダイアログが、ふわりと浮き上がるように表示されるようになった。Safariなどのアプリの起動時も同様。

・iCal、アドレスブックなどのアップル製アプリのUIが刷新され、iPad向けアプリによく似たものになっている。アップルメニューで「このMacについて」から起動する「システム情報」もビジュアル化され、iTunesにiPhone、iPadを接続した際のUIそのままにHDDの色分け表示してくれる。

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・インストール後、検索機能であるSpotlightのインデックス作成が自動で始まる。これにより、インストール直後数時間はMacの操作が重くなるので注意したい。

使ってみての感想などは、これからも随時アップしていきたい。

■アプリケーションの対応を見極めよう
なかなか面白いLionだが、実は内部的にもかなり変更が加わっているようで、アプリケーションの互換性問題は結構出ている。目立ったところでは、宛名職人(アジェンダ)、BiND for WebLiFE(デジタルステージ)、Kaspersky Anti-Virus(ジャストシステム)などの現行バージョンは動作しない。Rosettaがサポートされないため、PowerPC製アプリを動作させることもできない。ハードウェアでも、NAS製品の中に、バックアップ機能「TimeMachine」が動作しなくなるものがある。

また、JAVAは標準ではインストールされない。JAVAが必要なアプリを起動しようとすると、ソフトウェアアップデートが起動してダウンロードされるという仕組みである。

製品Webサイトで対応情報を集めた上で、万全のアップグレードを行いたい。


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大島克彦@katsuosh[digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
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