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世界中のパソコンなどデジタル機器は、中国で製造されていることをご存じの方も多いと思いますが、その製造工場は台湾系の企業が運営していることがほとんどです。日本でもEee PCなどで有名になったASUS(アスース)や、iPhoneなどの製造工場としてフォックスコン(Foxconn)などがニュースになったりもしています。これらのハイテク企業は台湾を本社にしています。

その台湾の首都となるのが台北です。これらの企業の本社も台北にあり、台北のパソコンショップや電器店がどうなっているのか気になるところです。
当然ながら様々な電化製品を取り扱う店がありますが、台北の秋葉原などと呼ばれる電気街も存在します。
今回はその電気街の光華商場を紹介します。


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■光華商場という店はもう無い

光華商場は2006年までに存在していた商業ビルでした。再開発の関係で取り壊され「光華数位新天地」と呼ばれる新しいビルが2008年に完成しました。この新しいビルやその近辺の八徳路電気街一体を地元では光華商場と呼んでいるようです。
すでに無くなってはいますが、台北市内でタクシーなどで行く場合も、光華商場(コンファシャンチャン)と言えばここに連れていってもらえますし、地元の人も光華商場という電気街をこの周辺と認識しています。
現地で迷って、発音がわからなくても漢字で「光華商場」書けば間違いなくたどり着けます。

■光華商場への行き方

地下鉄(台北捷運)で行く場合、忠孝新生駅(出口1か4)で降りて、台北科技大学の東側一帯がこの光華商場となります。台湾の地下鉄は年々拡張しており、忠孝新生駅は東西に走る南港線に加えて、南北に走る新荘線(蘆洲線)が2010年末から2011年6月にかけて開業し、ますます便利になります。
タクシーの場合は「光華商場」と書いた紙を見せるだけでも大丈夫です。

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■光華商場にはどんな店があるか

タクシーで行く場合、光華数位新天地の前に連れていってもらえると思いますが、ここは大きなビルで、ヨドバシカメラやビックカメラのような店のような外観です。実際はそのような大型電器店ではなく中には電化製品などを取り扱う小さな店がたくさん入っています。
光華商場には秋葉原のような電子部品を取り扱っている店は数が少なく、メイドカフェなどもないので、1990年代後半の秋葉原の小さなパソコンショップがたくさん集まっているような雰囲気です。
光華数位新天地内にファーストフード店もありますし、隣接する八徳路電気街などにはレストランも多いので、好きな方にとっては一日いても飽きないかもしれません。

東南アジアなどではどこにでもあるプリンタのインク補充サービスもあったり、日本では買えないような部品も売ってたりします。アップル直営店はありませんが、なぜか日本の周辺機器メーカー品が充実しているアップルの専門店もあります。

小籠包などで有名な鼎泰豊(ディンタイフォン)の本店など、すこし良いレストランが集まっている地域がこの光華商場の南側600mくらいのところにあるので、そこへ足を伸ばすのも良いでしょう。

もしもここまで足を伸ばせない、場所がよくわからないという場合には台北駅前のNOVAとKMallがおすすめです。

光華商場

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。