日本電機工業会が、4月の一般向け白物家電の国内出荷を発表した。出荷額は前年同月の19.7%増だった。これは、3月に発生した東日本大震災に伴う消費自粛ムードから回復し始めたともみられる。
■白物家電の4月国内出荷額は1752億円
一般向け白物家電の国内出荷額が、1.5%減だった3月から回復した。節電のため省エネ製品の購入が増えたこと、地震や津波で被害を受けた被災地への家電出荷が増えたことが要因だとみられている。

■省エネにはエアコンと扇風機
エアコンの出荷は456億円(59.6%)で、扇風機は22億円。扇風機の22億円はなんと2.3倍になる。これは、エアコンよりも消費電力が抑えられるため、夏に向けて各家庭が準備をしているということだろう。

■被災地需要で高まるのは冷蔵庫の出荷
被災者の、仮設住宅への入居が始まったことを受け、冷蔵庫(8.5%増)や洗濯機(13.4%)の出荷が回復してきた。お盆を目安に、すべての被災者の仮設住宅入居を目指しているため、今後もこの需要は高まりそうだ

震災の影響で落ち込んでいた消費だが、回復してくることで、少しずつだが確かな復興が見えてくる。


白物家電:4月出荷額回復 省エネ製品や被災地向け需要で(毎日新聞)