テレビは家庭の節電の1つのキーとなった。
現在、普通の家庭の家電で電気を食うものと言えば、冷蔵庫、エアコン、テレビなどが代表的なものだと思うが、ここではテレビとビデオレコーダーという家庭向けAV機器のコアにおける最近の節電トレンド、節電的な製品の選びかたや節電チップスについて紹介したい。現在では、DVDやブルーレイなどのハードディスクレコーダーはほとんどのテレビに接続されていることと思う。


■節電のためのテレビ選び
消費電力に関してはプラズマと液晶では一般に液晶が省電力なの
で、液晶を選択するといいだろう。とはいえ、プラズマにはハイコントラストであるなど画質的な利点があるため、プラズマの画質が好きな人はプラズマを選択
しても人の勝手ではある。ほとんどのメーカーでは節電をフィーチャーした製品もラインアップされているので、これから節電を目指してテレビを購入する人は
これらを選択するといいだろう。

■自動機能を生かして節電
最近のテレビでは節電に役立つさまざまな自動機能が登場してい
る。ソニーのブラビアの一部機種に搭載される「人感センサー」では人がいないと自動的に画面表示がオンオフされるため、あまり落ち着いてテレビを見ない人
にはありがたい機能。また、テレビを置いてある場所の光線状態が一日のなかで変化する場合は、最近、多くのメーカーが搭載するセンサーでディスプレイの明
るさを自動調節してくれる機能が有効だ。

■レコーダーとの連動で節電
レコーダーとテレビを接続して使っていると、テレビの画面だけを
見ているときにレコーダーの電源が入っているのが無駄になる。このようなレコーダーとテレビを連携させた省エネ機能に優れるのがパナソニック。「こまめに
オフ」機能対応のビエラ、ディーガを接続して使うとテレビ側のテレビ番組を見ているときにはレコーダーの電源が自動になるなど、細かい節電が可能になる。

■レコーダーの起動モードと節電
レコーダーの起動モードには通常、高速モードと通常モードがあ
り、高速モードでは起動が高速でも待機電力がかかるため節電を考えれば通常モードがお得。しかし、最近のレコーダーは省エネレベルが進んでいるので、実は
高速モードでもかなり省エネだ。最近の三菱の新機種ではユーザーの使い方を学習し、使用頻度が高い時間帯に自動的に高速モードにするなど革新的。これは近
い将来は多くのレコーダーが搭載しそうな機能だ。

一条真人 @ichijomasahito  [digi2(デジ通)]