200度スチーム炊飯器


デンプンは温度によって全く食感が異なるデリケートなもの。お米には普段さほどこだわらない人でも、沸騰したてのお湯で作ったポタージュタイプのインスタントスープと、80℃位に冷めた湯で作ったインスタントスープのなめらかさの違いを感じたことがあるはず。前者はとろっと甘味が増し、後者はどれほどかきまぜても粉を感じるものだ。

お米も同様に、温度によってまったく違う顔を見せる食材であり、強い火力で一気に炊飯するのが理想と言われる。そんな理想の炊飯方法である「竈(かまど)」で炊くご飯をとことん研究したパナソニックから、なんと業界初(日本国内のIHジャー炊飯器において 2011年4月7日現在)、200度のスチームでふっくら、もちもちのご飯が炊ける炊飯器が6月1日から発売される。少人数の家族にぴったりの0.5から5.5合炊きのSR-SX101と、1合から1升たっぷり炊けるSR-SX181の2種類のサイズに、清潔感あふれるホワイトと、漆器の赤と黒を連想させるルージュブラックの2色というラインアップ。

価格はオープンプライスだが、予想価格は9万円前後。

■ おいしいだけでなく、調理のスピードアップも実現

同社の従来品SR-SJ102(2010年度発売)と新製品SR-SX101を比較したところ、200℃スチームの搭載により熱量は前者が13.0kJ、新製品は59.1kJと約4.5倍の熱量を発し、噴出速度に至っては約18倍にまでアップしたというから驚きだ。そのパワフルな仕様のおかげで「銀シャリふつうコース」を選択した場合、従来品では56分かかっていたところを、新製品では44分で炊き上げる。夜帰宅してから炊飯しつつ、いそいで副食の支度をしても、ちょうどよい間合いでご飯が炊き上がるのだ。

さらに「スチーム自動コントロール」で、メニューに合わせて200℃/150℃/130℃のスチームを最適に投入することにより、炊込みごはんや、家庭では炊くことが難しい玄米、発芽・分づき米もおいしく炊き上げる。体内の有害物質排出を促す効果が期待され、以前にもまして注目を集める玄米を失敗なしに炊けるとは心強い。

日本人の土台を長きにわたり支えてきた、お米本来の素晴らしさをハイテクの力で手軽に楽しもう。

■スペック
品番:SR -SX101
電源:交流100V 50/60Hz
消費電力(炊飯時):1210W
炊飯容量(L):白米0.09 ~1.0 
寸法 (約cm ):幅26.5 奥行32.9 高さ23.1
質量(約kg):6.2

品番:SR -SX181
電源:交流100V 50/60Hz
消費電力(炊飯時): 1400W
炊飯容量(L): 0.18~1.8
寸法 (約cm ):幅29.1 奥行35.5 高さ26.3
質量(約kg): 7.5

色: -RK(ルージュブラック)、-W(ホワイト)
付属品:蒸し板 , しゃもじ , しゃもじホルダー , 計量カップ
価格:オープンプライス(予想価格は9万円前後)


パナソニック ジャー炊飯器
http://panasonic.jp/suihan/


(小松ミユキ)